個人的に初めて買ったSadar BaharのMix CDが本作、”No Pretty Noise / Sadar Bahar“。

Disk Unionの店頭に置いてあった本作を手にとってトラックリストを見てみるとなかなか興味深い内容。値段もそんなに高くない事から購入してみたといったところだ。

アメリカに居た頃は良くローカルで流通していたMix TapeやCDを購入して聴いていた。そこには権利の問題もない好きな曲を好きなようにMixしている本物の世界があった。

そんなこともあり手作りのMixを買うのはとても好きであった。

Disk Unionは以前からローカルオンリーの流通品などを積極的に流通させているうれしいお店でSadarを購入する以前からいろいろなMix CDを購入していた。

そうした物を購入するのと同じ感覚でSadarも購入したのだ。 

SadarのMixは別格

このCDを聴いて一発でSadar Baharの事を好きになったのを憶えている。すぐにDisk Unionに置いてあった他のSadarのMixも全て購入し、ネット上にあるMixを落としてたくさん聴いた。同時期出ていたRahaanのMixも買ったりした。

それまではNew Yorkを中心としたUndergroundなMixを探し聴いていたが、そんな自分の耳にはSadarのMixはとても強烈であった。

TheoのMixを初めて聴いたときと同じ衝撃をこのCDを聴いたときに受け、よりChicagoのアンダーグラウンドでレアな世界に引き込まれていったのだ。

昔のDisco物をかけるDJはたくさんいるがSadarはその選曲といいかっこよさといい別格であった。

個人的に荒くがつがつと畳み掛けてくるDJスタイルが好きなのでSadar Baharはぴったりと当てはまるDJであったのだ。

選曲がすばらしい

このCDは1曲目にかまやつひろしのJapanese Rare Grooveの名曲から始まる。

Tower Of Powerがバックをつとめたこの曲はホーンが気持ちいい名曲。そこからTower Of PowerのSquid Cake。これはスムースに展開して行く。

気持ちがいい感じが続いたあとにBossのEditが入る。これはSadarがMixのセットで良くかけており実際に最高に上がる曲の一つだ。

ここからはどんどん畳み掛けるように進み最後まで一気に盛り上がっていく。とにかく選曲がすばらしい一枚になっている。

よりいっそうChicago Undergroundに目を向けさせた重要な一枚

House界隈ではChicago物を聴いていなかったわけではないがずっとNew York回りを中心に聞き続けてきたことは事実。

そんな状況だったのをこの作品は個人的な興味をChicagoのUndergroundのシーンにより向かせた一枚で最近の自分のDJや音楽的傾向で重要な一枚になった。

このあとRahaanやJamie3:26やMr. Peabody Recordsなどなどいままで知らなかったUndergroundのDJを知って行き、ラフで真っ黒なこうした音楽を最近よりいっそう聞いている。

そういった意味で重要な作品になっていて、思い入れが一枚だ。 

Tracklist

1. Unknown – Unknown
2. Tower Of Power – Squib Cakes (Sadar & Rahaan Edit)
3. Jackie Beavers – Mr.Bump Man
4. Lajon & Sheela – Too Far Gone (Peabody Edit)
5. Black Ivory – Hustlin’
6. Boss – Edit (Mark 7)
7. Bendeth Band – Feel The Real
8. My Baby Knows How To Do Her Thing – Astor
9. Striving For Tomorrow – Coming Of Moses
10. Time – Light Of The World
11. Shining – Venus Dodson
12. Unity – Tonk Aiken 2000
13. Flipside – Land Dog
14. Oasis – Count OF Monte Thisgo
15. Erotic Drum Band – Jerky
16. Gq – Somebody (In Your Life)
17. Jump Bad – Joe Tex 18. Mother Of The Future – Carlos Garnett

Share on Tumblr

[`evernote` not found]

Tweet