イヤーピースでここまで音が変わるとは:コンプライとモンスターの比較
08/25
ここ最近はまっているポータブルプレイヤー回りをレビューしている企画の続きを。といってもまだポアタン紹介一回のみの企画…。おまけに肝心のイヤホン本体を紹介していないという謎の企画でもあるが…今回はイヤーピース編。
普段外出時や外の音を遮断して集中したい時はShure SE425というイヤホンを使っている。これがなかなか面白いイヤホン。
Shure SEシリーズの一つであるSE425は「カナル式」と言われる装着方法のイヤホンで2箇所ほどカスタマイズ可能。
耳の耳道にイヤホンの先端を入れて使うタイプ。耳栓のように耳道をふさぐ為に遮音性にすぐれダイレクトに個体の個性を感じれる物となっている。その「耳栓」部分がイヤーチップとなっていてそこをカスタマイズ出来るようになっている。
もう一つはケーブル部分が脱着可能で断線してしまっても取り替えることが出来る。そして他社から色々なケーブルが出ていて、ケーブル交換により音に変化を付けることが可能だ(ここら辺の話はまた次回に)。
今回は一つ目のイヤーチップのお話し。この部分を変えることによって音が激変した。なんとも地味な世界だがこれが本当に面白い世界であった。
今回一番最初の写真に写っているComply T-100とMonster Super Gel Tipsという二つのイヤーチップを比べてみた。両方ともShure SEシリーズで使用可能。
結論から書いてしまうと今の使っているセットからではComply T-100に軍配が上がった。 音に奥行きがありダイナミックになる感じが自分の音の好みであった。
Comply T-100:音がしっかりしていてフラット
今回軍配が上がったComply T-100は低反発のポリウレタン製。米軍のヘリコプター乗務員がイヤーピース(耳栓)として使っていた素材で、耳の中でぴったりとフィットする。
このイヤーピースを付けて聞いてみると音が前に出てくる感じがした。低音もしっかりしていて音が隅々まで聞こえる。かといって音を加えた感じではなくフラットに出ている感じで高音質がわかるイヤーピースであった。
ちなみにモニター環境はiPod Classic > Bispa BSP-PHPA-03R > Shure SE 425を使用した。
このComply T-100は3組セットで大体2000円前後で、一組600円以上する。Monsterも同程度であるためイヤーピースをこだわった場合はここら辺の値段が妥当なのであろう。
しかしこのComplyは実は経年劣化を起こす素材でずっと使っていると3ヶ月くらいには粘着性も弱くなり遮音性とフィット感が劣ってくる。
その都度交換が必要な為若干お金がかかる物となっている。
Monster Spure Gel Tip:低音が極端に減ってしまった
もう一つのイヤーティップはMonsterのSuper Gel Tipという製品
このイヤーピースはジェルで出来ていて、経年劣化もComply程早くはないので経済的だ。
素材はぷにゅぷにゅしていて長時間使用しても圧迫感が少なく耳が痛くなりにくい。
しかし音質は自分が使っている環境ではドンシャリ感が強くなり低音がとても弱く芯が抜けたような物足りない音になってしまった。
低音がたりないために高音が出すぎてしまい若干耳障り感が残る。金属系の音は耳に突き刺さる感じもある。そして艶っぽさがなぜか増すが、低音がいただけなかった。
音に飽きたらイヤホンを買い換える前にまずイヤーピースを変えては?
1000円以内の投資でイヤホンの音を激変させられるのには今回本当に驚いた。
普通は付属の物を使うのだろうがこの低料金で音の良さを引き出せるのであればこれはコストパフォーマンスも良く手軽に楽しめる。
イヤホンの音に飽きたらまずイヤーピース変えて気分を変えるのも選択として増えた。この二つだけではなく他にも色々な選択枠があるので可能であろう。
まだまだ奥が深いイヤホン、ヘッドフォンの世界。まだまだ色々聞いてみたい。
Amazonでチェックする
Comment
- トラックバックは利用できません。
- コメント (0)
コメントはありません。