ザ・ストーン・ローゼズ　ロックを変えた１枚のアルバム / 久保憲司, 伊藤英嗣

07/18

待ちに待った再結成後初来日もあと数週間に迫ったThe Stone Roses。最初はThe Stone Rosesだけ目当てでFuji Rockに行くというノリになったくらい好きなバンド。

いろいろ個人的に思いがあり、是非一度でいいから生で体験したかったのだ。おそらく今年のFuji Rock参戦予定者の中にも同じ気持ちを持った人がたくさんいるだろう。

みんなのそれぞれの思いが混ざり伝説になっていたBandであり、今回の来日でその伝説が現実になるのをついにみんなで体験することになる。今から待てない気持ちでいっぱいだ。

そんな生ける伝説的バンド、The Stone Rosesのデビューアルバムを中心にリリースした楽曲の歴史や意味合いとインタビューなどで綴ったThe Stone Roses解説本的本が出版された。

「ザ・ストーン・ローゼズ　ロックを変えた１枚のアルバム / 久保憲司, 伊藤英嗣」と題されたその本はThe Stone Rosesのムック本とも言える充実した内容で、知らなかった事が本当にたくさん書かれておりファン必読の一冊だ。

それぞれの曲にある意味を明確に解説

まずこの本のすばらしいところは当時のマンチェスターの状況などを説明しながらなぜマンチェスターの若者はThe Stone Rosesを聞き指示し同調していったかを綴っているところ。

それはなかなか当時のイギリスにいなければわかり得ないことが多く、初めて知るような事もたくさん書かれていた。

特に一曲一曲に存在する意味や、その曲を聴いて大体のUKの子だちはどのように感じていったかだ。

これらを知ることによってなぜUKでは革命的なアルバムであったかがはっきりとわかる。こんな事を知ることが出来るThe Stone Roses本は日本語の本でこの本だけではないであろうか。

再結成後のバンドのインタビューを読みたかった

逆にこんな事が載っていたらうれしいなと思ったのが再結成後のインタビュー。

色々な事を乗り越え今バンドは何を考え再結成にいたったのかなんかが掲載されているとこの本に書いてある全てのことと比較でき面白かったのではと思った。

とても内容が濃くファンにはたまらない内容の本で、若干再結成後のインフォが少ないのがちょこっと物足りなさを感じてしまった。

これは自分の個人的な要望と言ったところで、この本はそれが無くても十分充実の内容なのは確かだ。

The Stone RosesファンはFuji Rock前に是非読んだ方がいい一冊

この本を読んでFuji Rockへの期待がよりいっそう大きい物へと変化していっている。

イアンの歌はどうなっているか？イアンはハードロックよりになっているか？マニはこの前見たプライマルと比べるとやはりこっちの方がフィットするのか？レニのドラムは全盛期のようになっているのか？などなどを考えたり、本に書かれていた”This Is The One”で早くなっていくのか？など色々な事を思いながらその音に早く浸りたい。

そして極めつけは”I Wanna Be Adored”を会場で大合唱したいのだ。