Secret Tapes Of Dr. Eich / Paperclip People (Planet E: PLE65347-2)
07/12
Carl CraigのPaperclip People名義での唯一のアルバム、”Secret Tapes Of Dr. Eich / Paperclip People”が装いも新たにRemasterされ再発。これはCarl Craigファンとしては嬉しいリリース。
この頃のCarl Craig、特にPaperclip People名義ではサイケでアッパー。そしてなんといってもChicago Houseの影響下にあったと言っても過言ではないほど四つ打ちの度合いが非常に高い時期で名作が数多く存在する。
Carl Craig入門作品としてもお勧めな作品で、Detroit Techno, Houseの殿堂入りアルバムだ。
楽曲を途中で切らないで欲しい…
そんなすばらしい意味合いを持つアルバムだが一つだけ残念な事が… それは”Climax”や”Throw”などの最重要曲が途中で切られてしまうこと。
収録時間の問題であろうがこれは非常に残念だ。
特に”Throw”は後半部分の叫びが入って盛り上がってくる直前に切れてしまう。これは聞いていて「あれれ???」となるくらいに肩すかしでものすごく不満が溜まるEditだ。
確かにこの曲は非常に長い曲ではあるがそこを切っちゃうと意味が無いよな…って思ってしまう。
Remasterされ音圧がかなり上がってしっかり聞ける音になっただけに非常に残念だ。 Carl自身はなんと思っているんだろうな…
Chicago Houseの影響がちらほら
この頃のCarl Craigは特にChicago Houseの影響が見えた頃で、Paperclip Peopleで”Throw”や”Climax”をリリースするちょっと前に69名義でリリースした”Jam The Box”はJack Master Funkの”Jack The Bass”のCarl Craig的な解釈のようであった。
こうしたChicago HouseのTechno的な物に通じる要素を取り入れて彼独自の世界を構築していった頃だろう。
Detroit的にはあまり強めのKickとBassでグイグイ来るようなHouseというのがそれまで無かったがここでCarlが提示していき、それがこのアルバムのPaperclip Peopleに繋がっていったように思える。
そういったある意味「踊る要素」であるKickとBassがはっきりしていると言う点でPaperclip Peopleは人気の高い名義なのであろう。
名作揃いのアルバムであることは間違え無く、まだの人は是非聞いて欲しいアルバムの1枚だ。
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