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Spectator25ここ数年買い続けている雑誌がある。当時は季刊誌であったが今は1年に1冊から2冊程度のペースに減りながらも面白い内容の記事を毎回届けている。

その雑誌とは「Spectator」。知人の話では2~3人で編集しているという雑誌だ。

時に世界中を旅行してそこから得た経験や文化を紹介して新しい価値や考えを紹介したり、あまり紹介される事の少ないUndergroundの音楽を紹介したり、私達が普通に当たり前と思っているorいた事とは逆だったり当てはまらない事柄を紹介したりと普通に出回っている雑誌とは一線を画す内容が多い雑誌だ。

そんな「Spectator」の最新号である「Spectator Vol. 25 Grow Our Own – これからのコミュニティ」がとても興味深い内容であった。

Grow Our Own = 結局自分の身は自分で守るしかない

今回の特集は3.11(震災と原発事故)以降に起こった私達日本人の「今までの価値観への疑問」に端を発し、実際に行動を起こして「自分達の幸せ」を育てて行っている人々を取材している。

「国家を心の底から信じられなくなったとき、自分達が選ぶ道は自分達が理想と思う環境を自分達の力で築き上げていくしかない」という考えを元に今回のタイトルでもある”Grow Our Own”という物になっている。

これは最近読んだ橘玲氏の著書、「大震災の後で人生について語るということ」でも書かれていた「自分の身は自分で守っていかないといけない」という考えと同じだ。

既得権益を手放したくない為の情報隠蔽とその強欲さから政府、企業、マスコミに圧力をかけ国民をある意味ないがしろにした状況はどう考えても私達国民は二の次なのだ。

今回の震災で起こった色々な事で初めて私達は自分達でなんとかしなければならない、お上が何かしてくれることはないと言うことに気づいた。この二つの書物はそんな状況を説き、色々な自分の守り方を紹介し提案している。

色々な価値観 なにが幸せなんてその人次第

Spectatorと橘玲氏が書いた「自分の守り方」は若干異なる所もあるがそれはそれぞれのやり方であり形だ。どちらが間違っていてどちらが正しいという物でもない。しかし大きく言えば同じ事とも言える。

ただ世の中には大学出て普通にお勤めしてという価値観だけではなくいろいろ物が存在していることに気づくためにもここには非常に興味深い記事がたくさん載っている。

実はSpectatorの中にも若干疑問を持つ部分もある。しかしそれが正しいか正しくないかはそれぞれの考え次第。もし失敗であってもやり直せばいいのだ。

失敗してもまたやり直せるそんな社会になれたらもっと色々な幸せがある国になるのではと思う。

話がずれてしまったが、そういった色々な価値観を一から考えて行こうというのが今回の特集だ。

これを読んで少なからず自分なりの価値をよりいっそう考えて持っていこうと強く思えた。それは今後とても重要になってくる事だ。

ここ数年のSpectatorは本当に面白い

普通の雑誌のように消費を助長する内容の物ではなくSpectatorのような雑誌は貴重だ。

実はSpectatorは3.11よりも前に(特にここ数年)今回特集したような新しいコミュニティーを作ることや自給自足に焦点を合わせた特集を組んできた。

Spectator25 2

震災前はなんとなく読んでいたようなそんな記事だったが最近は少し見え方が違う。

自分も知らず知らず色々意識が変わってきているのだろう。

一度手にとってもこの雑誌を読んでみてほしい。色々面白い考えがある雑誌だ。 

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