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久々に行動経済学関連の本を読んだがこれがなかなか面白い内容だった。「自滅する選択 – 先延ばしで後悔しないための新しい経済学 / 池田新介」がそれだ。

この本の主題になっている「自滅する選択」とは「自分の利益に反してしまう矛盾した行動のこと」でアノマニーなどといわれる。

とくにギャンブル、借金、たばこ、ダイエットなどを上手い例でだして、人々はどのように目先の快楽になびいてあとで後悔すような「自滅する選択」を行動経済学の理論をもちいて説明している。

ある意味「自滅する選択」とは人間の本能にある物で、それを解明しているのはとても興味深い。 

この本で提示されている人生を台無しにする選択を以下に回避して賢い選択にして行くかを提示しています。

目先の利益と未来の利益

私達が生活する上で色々な選択する場面がある。その時に「目先に得られる利益」と「未来に得られる利益」という選択によくあう。

それはダイエットでみると「今あまり物が目の前にあるから食べる」と「将来太るから我慢する」といったような選択だ。

この場合は「自滅する選択」は「自制」が出来ない人で目先の利益に惑わされているからだと書かれている。

自分にルールを課す重要性

このように人間は放っておくと目先の利益に囚われて自滅していくのですがうまく自分をコントロールして「自制」出来れば自滅していくことはなくなる。

そうした事を淡々とするためには「自分にルールを課す」というのが最良の知恵で、このようなコミットメントを設定することで長期的な利益をえやすい。

投資などでもルールを元に淡々とトレードする人ほど利益を生みやすいという。一喜一憂してその場の利益に右往左往する人は負けやすいといわれこれははまっている。

 また大きく見て今の日本の政治をみるとみな政治理念がほとんどなく、目先の自分の私利私欲のために支持母体の利益の追求ばかりしていたりする。

という今の野田政権の増税なんかの目先の事や社会保険うんぬんのやり方を考えると…一気に暗くなるしかない。

ここで書かれている例以外でも一度書かれている概要がつかめば色々な事に当てはめて考えられ色々納得な事が多々ある。行動経済学の面白い所が書かれた良作。 

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